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NV アレクサンドル・ランブロ キュヴェ・ムーヴァンス 17 ブリュット・ナチュール シュネ/ヴリニィ モンターニュ・ド・ランス シャンパーニュ/フランス vinicaに感謝✨ 9/27ワイン会@神田三崎町 divino・その2 2本目も、同じモンターニュ・ド・ランス産のシャンパーニュです。 meryLさんが持参された、2本の内の1本目、アレクサンドル・ランブロ キュヴェ・ムーヴァンス 17。 このつくり手は、シャンパーニュでもっとも長い歴史を持つ栽培農家の13代目当主で、ジェローム・プレヴォーの薫陶を受けた方だそうです。 2014年から、ぶどう作りをビオディナミに移行しているそうなので、ベースワインが2017年産と思しき、この「ムーヴァンス 17」も、認証マークこそ見当たりませんが、ビオディナミによるワインだと思われます。 こちらは、ノン・ドザージュのブリュット・ナチュール、デコルジュマンは2022年10月5日、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエを1/3ずつ、均等にアサンブラージュしているそうです。 最初にグラスに注がれた瞬間から、サヴァールとの見た目の違いに参加者全員、思わず響(どよ)めきました(笑) 外観は、単独で見れば、透明度の高い淡い黄金色という印象ですが、サヴァールの直後では、かなり濃いめの明るくクリアなライトゴールドに見えます。 そうですね、サヴァールより2段階ぐらい強い色味でしょうか? デコルジュマンの日付は1年ほど遅いですが、こちらの方が熟成が進んでいるような見た目です。 香りは、華やかでよく熟した果実…アプリコットとか黄桃、スモモのような系統で、青い柑橘感は弱め、しっとりとしたボリューム感のある香りですね♪ 口当たりは柔らかですが、味わいは意外にスッキリしていて、伸びやかな酸、果実の旨み、微かな塩味や苦みを含む豊かなミネラルなど、味覚要素のまとまりとバランスが素晴らしく、全体に軽やかさを感じる味わいでした。 余韻は長く、拡がりのある感じ…。 深く刺さるようなサヴァールに対して、こちらは、拡がって包みまれるような柔らかな余韻ですね♡ タイプの異なる、素晴らしいシャンパーニュの飲み比べとなりましたが、どちらとも甲乙つけ難い、素敵な2本の組み合わせでした✨ さて、恒例(?)の、ワイン名についての考察です(笑) フランス語の「ムーヴァンス/mouvance」は、ネットで調べたところ、以下のような意味を持つ女性名詞だそうです。 【mouvance /muvɑ̃ːs】[女] ① 影響の及ぶ範囲 領域 勢力圏 ② 流動性 不安定 動き ③ (封土間の)従属関係[歴史用語] 先に触れたように、ジェローム・プレヴォーのお弟子さんですから、この名前には、直接の師匠や、さらにその源流にあたるジャック・セロスの系統へのリスペクトが感じられます(特に語義の③)。 同時に、そのような関係性の中でも、自身の哲学や信念から、独自のワインづくりに邁進して、自らの「領域」を確立した、揺るぎない自信のようなものを、私は受け止めました。 meryLさん、美味しいだけじゃなく、後になって深掘りするほどに学びが得られ、楽しみが増す、素晴らしいシャンパーニュをご馳走様でした!
iri2618 STOP WARS
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NV アレクサンドル・ランブロ キュヴェ・ムーヴァンス 17 ブリュット・ナチュール シュネ/ヴリニィ モンターニュ・ド・ランス シャンパーニュ/フランス vinicaに感謝✨ 9/27ワイン会@神田三崎町 divino・その2 2本目も、同じモンターニュ・ド・ランス産のシャンパーニュです。 meryLさんが持参された、2本の内の1本目、アレクサンドル・ランブロ キュヴェ・ムーヴァンス 17。 このつくり手は、シャンパーニュでもっとも長い歴史を持つ栽培農家の13代目当主で、ジェローム・プレヴォーの薫陶を受けた方だそうです。 2014年から、ぶどう作りをビオディナミに移行しているそうなので、ベースワインが2017年産と思しき、この「ムーヴァンス 17」も、認証マークこそ見当たりませんが、ビオディナミによるワインだと思われます。 こちらは、ノン・ドザージュのブリュット・ナチュール、デコルジュマンは2022年10月5日、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエを1/3ずつ、均等にアサンブラージュしているそうです。 最初にグラスに注がれた瞬間から、サヴァールとの見た目の違いに参加者全員、思わず響(どよ)めきました(笑) 外観は、単独で見れば、透明度の高い淡い黄金色という印象ですが、サヴァールの直後では、かなり濃いめの明るくクリアなライトゴールドに見えます。 そうですね、サヴァールより2段階ぐらい強い色味でしょうか? デコルジュマンの日付は1年ほど遅いですが、こちらの方が熟成が進んでいるような見た目です。 香りは、華やかでよく熟した果実…アプリコットとか黄桃、スモモのような系統で、青い柑橘感は弱め、しっとりとしたボリューム感のある香りですね♪ 口当たりは柔らかですが、味わいは意外にスッキリしていて、伸びやかな酸、果実の旨み、微かな塩味や苦みを含む豊かなミネラルなど、味覚要素のまとまりとバランスが素晴らしく、全体に軽やかさを感じる味わいでした。 余韻は長く、拡がりのある感じ…。 深く刺さるようなサヴァールに対して、こちらは、拡がって包みまれるような柔らかな余韻ですね♡ タイプの異なる、素晴らしいシャンパーニュの飲み比べとなりましたが、どちらとも甲乙つけ難い、素敵な2本の組み合わせでした✨ さて、恒例(?)の、ワイン名についての考察です(笑) フランス語の「ムーヴァンス/mouvance」は、ネットで調べたところ、以下のような意味を持つ女性名詞だそうです。 【mouvance /muvɑ̃ːs】[女] ① 影響の及ぶ範囲 領域 勢力圏 ② 流動性 不安定 動き ③ (封土間の)従属関係[歴史用語] 先に触れたように、ジェローム・プレヴォーのお弟子さんですから、この名前には、直接の師匠や、さらにその源流にあたるジャック・セロスの系統へのリスペクトが感じられます(特に語義の③)。 同時に、そのような関係性の中でも、自身の哲学や信念から、独自のワインづくりに邁進して、自らの「領域」を確立した、揺るぎない自信のようなものを、私は受け止めました。 meryLさん、美味しいだけじゃなく、後になって深掘りするほどに学びが得られ、楽しみが増す、素晴らしいシャンパーニュをご馳走様でした!
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