『No.1192 ほのかな香ばしさ』 【もぐら/2020年】 カーヴ・ドッチ/日本・新潟 ・シャルドネ 100% 合わせた夕飯 ・グリルチキン ・麻婆茄子 ・青梗菜のおひたし 抜栓し、グラスに注ぐ。鮮やかなレモンイエロー。グラスに鼻を突っ込むと、ふむふむいろんな香りがほんのり鼻腔を刺激する。パイナップル、蜜の詰まった梨、蜂蜜。綿飴のようなほの甘いニュアンスも感じたり。 そして一口…あぁ、とてもじゅんわりな印象。体に染み渡る系のワインだなと勝手に思ったり。豊かな果実の風味に、ヨーグル的なニュアンスにほのかな香ばしさが実に心地良い。何だろう…アーモンドとかトーストのような…そんな感じ。シャルドネって主観ではあるが、樽の風味の強さを感じたりするのだが、このもぐらはそこまで強く感じず、香ばしさとなっているのかな…と大した知識もないのにそう思ったり。 まず、塩コショウとハーブ類で味付けした皮パリッパリのグリルチキンとは実に相性が良い。グリルチキンの塩気の強さにワインのフルーティな部分と、ほの甘さが良い感じにマッチしてるのかしらんと思ったり。青梗菜のおひたしも、実に良く合う感じ。味わいもそうなのだが、コリッコリのミネラル感を感じるせいか、妙に相性が良い気がする。 麻婆茄子とは、まあまあの相性。少しハリのある液体感(これもあくまで主観)で、きれいにリセットしてくれるし、ほのかな甘やかさがピリッとした辛さに優しく寄り添う感があったり。 このシャルドネは作りの良さと親しみやすさもあって、僕的にはかなりの好印象。特にほのかな香ばしさが自分的にキモかなと思ったり。 ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ