『No.1300 極めてドライ』 【エッレ・ウーノ/2022】 ダヴィデ・スピッラレ/イタリア・ヴェネト ・ガルガーネガ ・デュレッラ 合わせた夕飯 ・ケンタッキー・フライドチキン ・フライドポテト ・ピザ2種(ピザハット) 王冠を慎重に抜栓…音も少なく吹きこぼれもなく…もうそれだけで素敵。グラスに注ぐときめ細やかながらも力強さが感じられるガス感。須古井氏濁りが感じられるレモンイエローの液体からは、ふんわりとオレンジのような柑橘と梨っぽい果実香。うん、林檎というよりは梨っぽい感じ。 そして一口…思いの外果実味がある。先程の柑橘や梨に、桃っぽいじゅんわりさ。それでいてキリリとした切れ味の良い飲み口。アフターのほろ苦さ、強めのガス感が心地良い。ついプハーッとやっちゃいそう…暑い季節がそうさせるのか。 そんな爽やかな飲み口にキレの良さとなると、ジャンクなチキンやピザに合わないわけがない。ついつい進んじゃう。ピザはマルゲリータとアンチョビのトマトソースなんだけど、このアンチョビのピザとばっちり会う。きりっとした飲み口は変わらず、果実味の他にほのかな香ばしさとヨーグルチックな柔らかさが醸し出されてこれまたよろし…といった具合。 こんなに心地良くいただけるフリッツァンテ。お値段も比較的安価なのが嬉しい。こんな暑い中を乗り切るにはたまらない一本じゃないかしらんと思ったり。 ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ