『No.1285 厚みと優しさ』 【モスコ/2022】 マルコ・メルリ/イタリア・ウンブリア ・モスカート 50% ・マルヴァジア 50% 合わせた夕飯 ・よだれ鶏 ・納豆スパゲティ 抜栓し、グラスに注ぐ…少しとろみを帯びた、エキス感のあるレモンイエロー。甘い蜜の香りがフワッと香る。柑橘のニュアンスもなくはないが、どちらかというと蜜感が強いかな。 一口飲む…ああぁ、こんな感じかぁ。優しい甘味と厚みのある味わい。ここへ来て葡萄(白葡萄)を頬張ってるような果実感が感じられる。あとは洋梨かな。蜜の風味がじゅんわり感じられる。しっかりとした厚みがありながら、無駄な重ったるさがないのは嬉しいかな。 よだれ鶏と実に合う。ピリッとした辛さのあるソース、ジューシーな鶏肉にしっかりと寄り添ってくれる様が頼もしい。スパイスの効いた料理なんかにも合うのかな。そして海苔と出汁の風味を効かせた(妻曰く)納豆スパゲティ、こちらとの相性もなかなか。納豆とワインの相性ってなんか微妙だったりするんだけど、このモスコは僕的には大丈夫かなと思ったり。 素っ気ないようなエチケットも僕的には好きだなぁ。 ぽってりとした厚みのある味わいがどこか優しさを感じさせてくれる、そんな美味しいワイン。作り手の人柄がしのばれるよう。 ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ