『No.1237 少しキュート寄り』 【シュペートブルグンダー /2021年】 シュミット/ドイツ・ラインヘッセン ・シュペートブルグンダー 100% 合わせた夕飯 ・チャーハン(冷凍) ・麻婆茄子(冷凍) ・ミネストローネ(妻手製) 抜栓し、グラスに注ぐ。サラリとした液体感。色合いはだいぶ淡いルビー色。美味しそう感に満ち溢れているよう…と思っているのは僕だけだろう…たぶん。そんなことはどうだっていい。チェリーやベリーを彷彿させるような果実香にうっすら若草のニュアンス。湿っぽい感じはほぼ皆無(腐葉土的な)。 一口飲む...キュートな果実味が口いっぱいに広がる。アセロラに木苺、チェリーとチャーミングな果実の風味と共にほんの少し感じるシトラス感が妙に新鮮。キュートな果実味と爽やかさに一役買ってる感あり。なかなか美味しい。奥底からキュートでアクセント的な酸味としなりの良さが際立つ、コリっとしたミネラル感。以前感じたような湿り気を帯びた腐葉土感はほぼなし。キャンディを頬張っているかのようなキュートな方向性にググッと寄せたような感じがするのは僕だけだろうか。 その感じ、嫌いではない。 今夜は帰りが遅く、コンビニの冷凍中心の食事であったが、麻婆茄子との相性が殊の外よかった。ピリリと来る辛味にササっと寄り添う感がなかなかのもの。あとリセット感も。キュートな果実味ではあるが、甘ったるくなくほのかな塩味もまた良いのかなと思ったり。あと妻特製のミネストローネとも言わずもがな。 ドイツのピノっぽく冷涼感も感じつつ、キュートでチャーミングな間口を広げた感が好ましく感じられる一本。 ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ