『No.1242 林檎とグレフルと良い佇まい』 【イヴァグ/2020年】 カッシーナ・デッリ・ウリヴィ/イタリア・ピエモンテ ・コルテーゼ 100% 合わせた夕飯 ・キャベツの豚肉巻きと豆腐の鍋 ・モッツァレラとタコとトマトのサラダ 抜栓し、グラスに注ぐ。以前飲んだ時は若干ガス感があったが、このヴィンテージはガス感は感じず完全なスティルの状態。あれはたまたまだったのか？そういう年だったんだろうか？色合いは黄金糖(昔のキャンディ)のような少し薄めの黄金色。少し濁りあり。香りは林檎のようなフレッシュな果実香と香ばしい何か。 そして一口…口中に広がるフレッシュではつらつとした果実味。林檎にグレープフルーツ。そしてギュッとくる酸味。アクセントにしては少し強いのかな。まぁでも許容範囲。香ばしいトーストやナッツのニュアンス、若草的なものも感じられる。後味はグレフルピールのようなほろ苦さも。ボリュームはまずまずといった感じかな。 さわやかで、どこか素朴(いい意味で)な、親しみやすい感じの味わいなのが嬉しい。 今日はキャベツを豚肉で巻いたものと豆腐で肉豆腐風の鍋を妻が作ってくれたのだが、この鍋と実に合うなぁと思ったり。味の染み込んだ豆腐を柚子胡椒でいただく。キャベツの甘味を閉じ込めた豚肉巻きにウインナー。それらを食しながら、イヴァグを飲む。この感じ良いなぁ。素朴ながらもシンプル一本やりで来るわけでなく、旨味や果実味、酸味やほろ苦さなどを駆使しながら、色々な表情を見せてくれる…そんな感じのワイン。 そんな佇まいの良さがとてもいいじゃないか…といった感想。 美味しゅうございました。ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ