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2.5
2016 ディヴェッラ・グッサーゴ ドサッジョ・ゼロ・ロゼ クロ・クロ グッサーゴ ロンバルディア/イタリア 金曜日のワイン。 帰宅後、娘ちゃんがつくってくれた晩ごはん、坦々風スープと豚肉とブロッコリーのオイスターソース炒めに合わせて、イタリアのロゼ泡をいただきました。 ディヴェッラ・グッサーゴは、ロンバルディア、フランチャコルタの東側にあるグッサーゴのワイナリー。 作り手のアレッサンドラ・ディヴェッラは、2010年、20歳の時に2haのぶどう畑を購入し、2012年からほぼ独学でワインをつくり始めたそうですが、あえてフランチャコルタを名乗らず、すべてのワインがドザージュを行わないノンドゼで、SO2も一切加えないという、徹底したこだわりぶり。 このクロ・クロは、樹齢30年のピノ・ネロ100%によるノンドゼのロゼで、収穫後、除梗せず低圧力でプレス、時間をかけることで色づいたモストを木樽に移し、自発的な醗酵へと進めます。 そのまま古バリックで約9か月熟成し、この年からの新しい試みとして、ソレラシステムによるリザーヴワインを加えているそうです。 そして瓶内二次発酵させ、42か月間オリと共に熟成させ、2020年11月にデゴルジュマンしたもの。 黒を基調としたデザインはスタイリッシュでカッコいいですね♪ 彼女の並々ならぬセンスの良さを感じます。 さて、コルクを抜いてワインをグラスに注ぎます。グラスは、リーデルのニューワールド・ピノ・ノワールをチョイスしました。 外観は、やや強めのピンクのトーンが入ったアプリコット・カラー。ロゼというよりはオレンジワインのような色味です。 泡立ちは非常にきめ細かく、勢いは弱めながら、持続性があり、とても細かいシルキーな微泡がいつまでも出続けます。 グラスからは、フレッシュなフランボワーズやチェリーのような赤果実と、アプリコットやオレンジ、パッションフルーツなど、様々な瑞々しい果実の香り。 薔薇のドライフラワーや、アプリコットやマンゴーのような黄果実のドライフルーツの香りもありますね。 オレンジピールのような爽やかな刺激、精油的なニュアンス、香水や木質系のインセンスのような鋭角的な香りもあり、全体としては、非常に複雑な香りのワインだと思います。 口に含むと、爆発するような酸の昂りがあり「甘酸っぱさ」が弾ける、目の覚めるような美味しさ! 味わいの輪郭は、とてもクッキリとした太い酸で描かれていて、素晴らしい強度と、動的なダイナミズムがあります。 基本的にはとてもドライで甘さはないのですが、果実由来の旨味が強く、甘酸っぱく感じます。 石灰的なミネラル感や塩味も強く、微かなほろ苦さも感じます。少しお出汁の効いた紫蘇梅のようなニュアンスもありますね。 余韻は、塩味が存在感を増しながら表に出てきて、酸の力強さを強調するような絡み方をする印象的なフィニッシュ。 これは、確かにフランチャコルタとはかなり異なる個性で、もちろんシャンパーニュにも現時点では似ていません。 現状、フレッシュな果実感と美しい酸のバランスが素晴らしく、かなり美味しいですが、発展途上のような印象も強く、もう少し(4〜5年?)熟成させることで本領を発揮してくれるものと思われます。 ところで、ワイン名の「クロ・クロ(Clo Clo)」は、畑の名前ではなく、アレッサンドラが慕う母クローデイア(Claudia)さんへのオマージュを示すキュヴェ名だそうです。 彼女のお母様のことは、もちろん存じ上げませんが、このワインには、豊かな人間性を持った素晴らしい女性に通じる個性を感じます。 複雑で繊細な香りと、味わいの強さや厚み、美しさとしたたかさが同居した、とても魅力的なワインだと思いました♪
iri2618 STOP WARS
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2016 ディヴェッラ・グッサーゴ ドサッジョ・ゼロ・ロゼ クロ・クロ グッサーゴ ロンバルディア/イタリア 金曜日のワイン。 帰宅後、娘ちゃんがつくってくれた晩ごはん、坦々風スープと豚肉とブロッコリーのオイスターソース炒めに合わせて、イタリアのロゼ泡をいただきました。 ディヴェッラ・グッサーゴは、ロンバルディア、フランチャコルタの東側にあるグッサーゴのワイナリー。 作り手のアレッサンドラ・ディヴェッラは、2010年、20歳の時に2haのぶどう畑を購入し、2012年からほぼ独学でワインをつくり始めたそうですが、あえてフランチャコルタを名乗らず、すべてのワインがドザージュを行わないノンドゼで、SO2も一切加えないという、徹底したこだわりぶり。 このクロ・クロは、樹齢30年のピノ・ネロ100%によるノンドゼのロゼで、収穫後、除梗せず低圧力でプレス、時間をかけることで色づいたモストを木樽に移し、自発的な醗酵へと進めます。 そのまま古バリックで約9か月熟成し、この年からの新しい試みとして、ソレラシステムによるリザーヴワインを加えているそうです。 そして瓶内二次発酵させ、42か月間オリと共に熟成させ、2020年11月にデゴルジュマンしたもの。 黒を基調としたデザインはスタイリッシュでカッコいいですね♪ 彼女の並々ならぬセンスの良さを感じます。 さて、コルクを抜いてワインをグラスに注ぎます。グラスは、リーデルのニューワールド・ピノ・ノワールをチョイスしました。 外観は、やや強めのピンクのトーンが入ったアプリコット・カラー。ロゼというよりはオレンジワインのような色味です。 泡立ちは非常にきめ細かく、勢いは弱めながら、持続性があり、とても細かいシルキーな微泡がいつまでも出続けます。 グラスからは、フレッシュなフランボワーズやチェリーのような赤果実と、アプリコットやオレンジ、パッションフルーツなど、様々な瑞々しい果実の香り。 薔薇のドライフラワーや、アプリコットやマンゴーのような黄果実のドライフルーツの香りもありますね。 オレンジピールのような爽やかな刺激、精油的なニュアンス、香水や木質系のインセンスのような鋭角的な香りもあり、全体としては、非常に複雑な香りのワインだと思います。 口に含むと、爆発するような酸の昂りがあり「甘酸っぱさ」が弾ける、目の覚めるような美味しさ! 味わいの輪郭は、とてもクッキリとした太い酸で描かれていて、素晴らしい強度と、動的なダイナミズムがあります。 基本的にはとてもドライで甘さはないのですが、果実由来の旨味が強く、甘酸っぱく感じます。 石灰的なミネラル感や塩味も強く、微かなほろ苦さも感じます。少しお出汁の効いた紫蘇梅のようなニュアンスもありますね。 余韻は、塩味が存在感を増しながら表に出てきて、酸の力強さを強調するような絡み方をする印象的なフィニッシュ。 これは、確かにフランチャコルタとはかなり異なる個性で、もちろんシャンパーニュにも現時点では似ていません。 現状、フレッシュな果実感と美しい酸のバランスが素晴らしく、かなり美味しいですが、発展途上のような印象も強く、もう少し(4〜5年?)熟成させることで本領を発揮してくれるものと思われます。 ところで、ワイン名の「クロ・クロ(Clo Clo)」は、畑の名前ではなく、アレッサンドラが慕う母クローデイア(Claudia)さんへのオマージュを示すキュヴェ名だそうです。 彼女のお母様のことは、もちろん存じ上げませんが、このワインには、豊かな人間性を持った素晴らしい女性に通じる個性を感じます。 複雑で繊細な香りと、味わいの強さや厚み、美しさとしたたかさが同居した、とても魅力的なワインだと思いました♪
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