Ch. La Borie写真(ワイン) by iri2618 STOP WARS

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REVIEWS

ワインCh. La Borie(2015)
評価

2.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
詳細
シチュエーション
飲んだ日2023-06-22
飲んだ場所西荻窪・ダ・マサ
買った日
買った場所
購入単位
価格帯
価格
インポーター

COMMENTS

iri2618 STOP WARS

2015 シャトー・ラ・ボリー IGPペリゴール シュッド・ウエスト/フランス 6/22「プロヴィダンス会」@Da Masa・その4 木曜日のワイン。 4本目のワインは、Richterさんの持ち込み。 マサさんから、品種名を当てたらエライ!と、セミブラインドで供されました。 見た目は、黒に近い、凝縮感のあるガーネット。 カシスやダークチェリーなどの濃い黒果実に、ラズベリーを思わせる閃光のような赤果実のニュアンスが入り、とても果実感の強い香りです。 プルーンや干しイチヂクのようなドライフルーツ、バラのような赤い花の香り、ミントの風味もあり、全体に華やかな印象。 口に含むと、甘やかな果実味が口の中で爆発的に広がり、タンニンの存在感が薄れますが、実はかなりタニックで力強い味わいです。 しなやかな酸やミネラルのキレに、意外な冷涼さも感じます。 ボルドーの南、シュッド・ウエストのワインとあたりをつけましたが、品種がなかなか出てきません…。 お隣の澪さんは、マルベック!と答えておられました。なるほど、その目もありそう…と思いながら、もう少し南のエリアを考え、マディランを思い出しました。 なるほど、タナならこの強い味わいもあり得ます。 同時に、さらに南、スペインとの国境近くのイルレギーのワインも思い出しましたが、ちょっと違う感じ…。 というわけで、私の答えはマディランのタナ。 答え合わせをしてみると、正解は「ペリゴール・ノワール」という、このワイナリーでしか作られていない、超希少種でした。 いや、そんなの知らんがな(笑) 途中から、答えを知っているマサさんが「これ絶対に当たるわけがない!」とキレ気味になっていたのも、なるほどです。 後で調べてみると、この品種はブルボン朝の初代国王、アンリ四世の大のお気に入りで、王の名を冠した2,500ヘクタールもある広大な畑で栽培され、ワインとなっていたそうです。 しかし、だんだん生産が減り、同種によるワインも100年以上も生産が途絶え、ぶどうの樹も僅か2〜3本を残すのみという、絶滅寸前の状態に陥りますが、そこから奇跡の復活を果たして、再びワインを生産するところまで漕ぎ着けたのだとか。 現在では、約20,000本の樹を3ヘクタールの畑で栽培していて、現行ヴィンテージの2015年は、約10,000本のワインを生産したとのこと。 2016年は生産量が少な過ぎて日本への割当てがないそうですが、2017年と2018年はワインそのものができず、2019年は約5,000本の生産。 品質管理や収量制限が厳しいのかもしれませんが、この品種の栽培の困難さを、思わず想像してしまいますね。 インポーターさんの資料では、マルベックと同じ系譜に属する品種のように書かれていましたから、澪さんの正解で良さそうです。 ところで、エチケットに誇らしげに記された〝GRAND VIN DE ROI DE NAVARRE”が、私には気になります(苦笑) 素直に訳すと「ナヴァール王の偉大なワイン」ということになるのでしょうが、ん?ナヴァール王?? ナヴァールは、かつてスペインのバスク地方に存在していたナバラ王国のフランス風の読み方です、アンリ四世は、フランス国王になる前にナバラ王・エンリケ三世となり、1589年にフランス王に即位し1610年に没するまで、両国の王だったのです。 アンリの死後、アンリの息子ルイ十三世(ナバラ王としてはルイス二世)の治下、1620年にナバラはフランスに組み込まれ、独立王国は消滅します。 ただ、歴代フランス国王はブルボン朝が途絶える1791年まで「ナヴァール王」の称号を使い続けたそうです。 私が、もう一つの可能性として考えたイルレギーは、スペインに隣接するフレンチ・バスクの産地ですから、なんだか面白い符号ではありますね。 素晴らしいワインのおかげで、思いがけずも、ヨーロッパの壮大な歴史ストーリーにまで思いを馳せることになりました。 Richterさん、あえて採用しなかったネタも含め、話題豊富な物語の尽きないワイン、ごちそうさまでした。

iri2618 STOP WARS

Richiterさんは、いつも面白いワインを発掘して持って来てくれる、僕の大切なワイン仲間の一人です(^^)d この日も、こんな変態なワインを(褒めてます)持ってくるなんて、本当にナイスですね! このワインもiriさんが、「ん~、シュッド・ウエスト?」とズバリ産地を当ててましたm(__)m ブラインドコンクール狙ってます?( ・ω・)

DaMasa

DaMasaさん Richiterさんはかなりの変態ですね!(もちろん褒めてます)このワイン、以前、別の方の投稿を見て、面白そうとコメントを入れたことがありましたが、今回のポストをアップするまで、全くそのことを忘れていました。本当に体験できてラッキーでした。

iri2618 STOP WARS

どうも変態です(褒められてる?) めっちゃワインのストーリーについて掘り下げて頂いてますね(゜o゜)びっくりですよ。 持ち込んだ本人も知りませんでした(笑) DaMasaさんもコメントしてますがこのワインをブラインドで産地当てちゃってるところ…iriさまはド変態(リスペクト)だと思います☆

Richter

Richterさん 素晴らしい変態ワイン、ありがとうございました!もちろん褒めてますよ(笑) ワイン会の印象に残ったワインを投稿するときには、歴史や背景をちょっと掘り下げてみることがあります。このワインもそうですが、その時に気が付かなかったことに驚いたり、不思議な発見や未解決謎が残ったりして、ワインがさらに印象深いものになりますね♪ このワインも、とても深掘りし甲斐のあるワインでした‼︎ こういうのも、ワインの醍醐味ですね。

iri2618 STOP WARS

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