1772年、銀行業と織物商を営む家に生まれたフィリップ・クリコが創業。マダム・クリコはクリスタルのように透明なワインを可能にする動瓶台を最初に発明した。この手法は現在でも使われ続けている。それ以来急速な発展を遂げ、マダム・クリコはシャンパーニュ地方の「ラ・グランダム(偉大な女性)」として知られるようになった。1811年、シャンパーニュ地方の上空に彗星が現れ、この年に収穫されたブドウはこの上ないできばえで、マダム・クリコはこの「彗星の収穫年」のブドウを使って「彗星のシャンパーニュ」を造った。並外れて素晴らしいシャンパーニュになりこれによって評判、名声が世界中に広まっていった。シンボルとなっている錨はキリスト教で希望と厳格さを象徴する。「品質はただ一つ、最高級だけ」のモットーに忠実であり続けながら、その歴史を日々綴り続けている。