ソーテルヌ格付け「プルミエ・クリュ・シュペリュール(特別1級)」を唯一与えられたシャトー。ソーテルヌ地方の中心部に位置し、数ある第1級シャトーに囲まれた畑を見下ろす小さい丘の頂にある。1785年から1997年までの間、このシャトーは一家族によって所有されていたが、1997年にモエ・ヘネシーに売却された。ディケムの素晴らしさの要因は、類稀なミクロクリマを有するテロワールに限らず、最も良質なワインだけを生産しようという狂信的ともいえるシャトーを支える人々執念が存在することである。1本のブドウ樹から造られるワインの量は、グラスでたった1杯分と言われる「シャトー・ディケム」。妥協を許さないワイン造りが、”貴腐ワインの最高峰”と称される所以である。