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なんであれ、知らない事を知るには科学的に説明してもらうのが分かりやすいと思います お酒は原料の糖が酵母によって〜とか、マロラクティック発酵は酸味の一つになるリンゴ酸が乳酸菌によって〜etc... こうして僕たちはワインの成り立ちを学びました ところが、こと、土壌の話になると話が変わってきます 土壌の粒子の差で水捌けが変わり葡萄の生育に影響があるのは簡単に想像できますが 科学的に見た時に、土壌の含む鉄分やミネラル分等を木の根が吸い、そしてそれが果実にそのまま、ましてや醸造後のワインに含まれる事など無い、と考えられているようです しかし、たくさんのワインに人生を捧げた人達が(飲むプロや作るプロ)が土壌の含む成分を想像させる風味がワインにそのまま現れると考えています 例えばこのエトナを産んだ鉄を豊富に含む玄武岩から作られるワインは錆や灰のような、と ですがこれは現状では、科学と乖離した話と考えられます 自然派ワインと聞いて僕はずっと、それは有機栽培の何かだと思っていました 一種の宗教じみた何かと考えていました ただ、土壌の成分をワインにそのまま反映される事は無いという科学的見解がありながらも、いいやワインは複雑怪奇な物で土壌の影響を想像以上に受けその成分すらも取り込み表現する、とワイン好きなら想像し望む事と思います それは一種の宗教じみた何かであり、魔法(非科学)を望む声とも思えます ワインの評価から全く逸れた話になりましたが、最近自然派ワインについて書かれた本を買い、はじめは「しまったな、自分の好きな内容じゃない」と強く後悔しましたが、そもそも科学で説明出来ない部分があるならワインそのものが、今現在はオカルトを含む存在なのではないか そしてそのオカルトを最大限に表現するための方法にナチュラルワインがあるのではないか(もちろん定義もないため名前の響きを利用する生産者さんもかなり多いと思いますが)と思うようになりました ひじょーに長い前置きになりましたが、絵画を見て作者のバックグラウンドも含めて鑑賞するようにワインもまた・・・ こちらの生産者さんはEUで禁止されたパルメント(石製の浴槽みたいな醸造所)でワインを素足や長靴で踏み潰して作る製法で作られています(生産者さんの強い意志で禁止の撤廃を求めつつ「違法ワイン」だなんだと呼びながら作られているよう) ネレッロ・マスカレーゼ主体 ピュアな小さな赤い果実を思わせる風味はとても繊細で、半数は樽熟成しつつ半数はジョージアの素焼きのツボ(クヴェヴリ)で熟成されてることもあり、邪魔をしない絶妙なブレンドの様に感じます 微細ながらもボリュームのあるフローラルな香り 透き通った綺麗な赤い色はこの上なく上品なルビー色 火山の日当たりのいい東部で作られていると思いますが、温暖な甘さを感じます これだけ前置きをしたので脳みそが引っ張られているのか否か、鉄錆の様な風味も感じますが気のせいでしょうか、流石にそこまでは自分の味覚を信じられせん 何層もの、とても薄い香りや味わいのテクスチャーを光が透過している様です 炎天下に走り回る、はつらつな元気な女の子の様なワインです
Pooooh
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なんであれ、知らない事を知るには科学的に説明してもらうのが分かりやすいと思います お酒は原料の糖が酵母によって〜とか、マロラクティック発酵は酸味の一つになるリンゴ酸が乳酸菌によって〜etc... こうして僕たちはワインの成り立ちを学びました ところが、こと、土壌の話になると話が変わってきます 土壌の粒子の差で水捌けが変わり葡萄の生育に影響があるのは簡単に想像できますが 科学的に見た時に、土壌の含む鉄分やミネラル分等を木の根が吸い、そしてそれが果実にそのまま、ましてや醸造後のワインに含まれる事など無い、と考えられているようです しかし、たくさんのワインに人生を捧げた人達が(飲むプロや作るプロ)が土壌の含む成分を想像させる風味がワインにそのまま現れると考えています 例えばこのエトナを産んだ鉄を豊富に含む玄武岩から作られるワインは錆や灰のような、と ですがこれは現状では、科学と乖離した話と考えられます 自然派ワインと聞いて僕はずっと、それは有機栽培の何かだと思っていました 一種の宗教じみた何かと考えていました ただ、土壌の成分をワインにそのまま反映される事は無いという科学的見解がありながらも、いいやワインは複雑怪奇な物で土壌の影響を想像以上に受けその成分すらも取り込み表現する、とワイン好きなら想像し望む事と思います それは一種の宗教じみた何かであり、魔法(非科学)を望む声とも思えます ワインの評価から全く逸れた話になりましたが、最近自然派ワインについて書かれた本を買い、はじめは「しまったな、自分の好きな内容じゃない」と強く後悔しましたが、そもそも科学で説明出来ない部分があるならワインそのものが、今現在はオカルトを含む存在なのではないか そしてそのオカルトを最大限に表現するための方法にナチュラルワインがあるのではないか(もちろん定義もないため名前の響きを利用する生産者さんもかなり多いと思いますが)と思うようになりました ひじょーに長い前置きになりましたが、絵画を見て作者のバックグラウンドも含めて鑑賞するようにワインもまた・・・ こちらの生産者さんはEUで禁止されたパルメント(石製の浴槽みたいな醸造所)でワインを素足や長靴で踏み潰して作る製法で作られています(生産者さんの強い意志で禁止の撤廃を求めつつ「違法ワイン」だなんだと呼びながら作られているよう) ネレッロ・マスカレーゼ主体 ピュアな小さな赤い果実を思わせる風味はとても繊細で、半数は樽熟成しつつ半数はジョージアの素焼きのツボ(クヴェヴリ)で熟成されてることもあり、邪魔をしない絶妙なブレンドの様に感じます 微細ながらもボリュームのあるフローラルな香り 透き通った綺麗な赤い色はこの上なく上品なルビー色 火山の日当たりのいい東部で作られていると思いますが、温暖な甘さを感じます これだけ前置きをしたので脳みそが引っ張られているのか否か、鉄錆の様な風味も感じますが気のせいでしょうか、流石にそこまでは自分の味覚を信じられせん 何層もの、とても薄い香りや味わいのテクスチャーを光が透過している様です 炎天下に走り回る、はつらつな元気な女の子の様なワインです
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