Like!:78
2.5
2015 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ ラ・リコルマ IGTメルロ・ディ・トスカーナ トスカーナ/イタリア たまにはメルローでも? 今晩の晩ごはんはオージービーフの2枚900円の厚切りサーロインステーキ。定石通りならボルドーですが、あいにく手元にちょうど良いボトルがありません。 しばし考え、トスカーナのメルロー100%のワインを開けることにしました。 かつて某ワイン雑誌のカバーを飾り、値段も天井知らずか? と思われた時期もありましたが、畑を増やしたのか⁇ それとも作り手のプライシング・ポリシーのせいなのか⁇? 価格が逆方向に動いて値下がり傾向が顕著な2015のラ・リコルマ をいただきます。 ちなみに2015は、アントニオガッローニが現行ヴィンテージの2016と並んで100点満点を献上した良作年だそうです。 通常のボルドータイプのグラスよりストロークの長い、JSAの50周年記念グラスに注いでいただきます♪ 外観は、非常に濃いガーネット。ただし黒のニュアンスはなく、ひたすら濃い紫という印象。 グラスを軽くスワリングすると、しばらくは何事も起こらない凪いだ状態の時間が続き、その後、徐ろに等間隔で綺麗に揃った脚が顕れます。 香りは、見た目の重厚感に見合わない軽やかで控えめな出力。 メルローらしい、ブラックベリーやプラム、ブルーベリーやダークチェリーといった黒果実にヴァニラのトッピング。 スミレのような紫の花やシダーウッド、スターアニスのようなスパイス香も感じます。 若い割にレザーや腐葉土のニュアンスもあり、香りは非常に複雑です。ただし、現時点では全体に軽めな印象が否めません。 香りから判断すると、このワインはまだ発達の途上で、まったく未完成なワインのように思われます。 口に含むと、メルローらしいざらついた乾いたタンニンのファーストアタック! まあ、わかっていたことですが、少し開けるのが早すぎましたね(苦笑) いま飲んでも美味しさは感じますが、まとまりというか集中度が低く、味わいの全体像は甚だしく散漫で、ピントが合っていません。現状は、いわばポテンシャルだけの状態。 ただし、ドライすぎる味わいは料理を呼び、旨みのしっかり乗ったステーキのような料理に合わせるなら、このくらいの未完成な状態の方が、お互いに補完的な相性を発揮して、料理もワインも美味しくいただける気がします(*_*) ※このワイン、2〜3日置かないと本来の姿が見えないような気がしますので、1/3ほど残して様子を見ることにいたします☆ 【2日目】 残りの1/3を2日目にいただいてみました。 初日より滑らかさが増して、より飲みやすくなりました。しかし、なぜか味わいに違和感を感じます。 ダメージとか欠陥や瑕疵があるわけではありません。どこか心が晴れないような重苦しい味わいなのです。 何がどうとは上手く言えないのですが、同じトスカーナのメルロー100%、ラッパリータに感じるような官能性が欠けているように思います。 単に開けるのが早すぎただけなのかもしれません。ただ、このメルローには享楽的な要素が少な過ぎるのでは? などと考えてしまいました。 ちなみに、ワインの名前のラ・リコルマの「リコルマ」は辞書で調べると「塗り潰す」という意味だと出てきます。 動詞としての用例を見ると、「愛に満たされる」「感謝に溢れた」「聖霊に満たされる」など、特に宗教的な文脈において、心がひとつの気持ちで満ち溢れた状態にあることを示す言葉のようです。 日本語で言えば「法悦」のような宗教的なエクスタシーを含んだ境地を示す言葉が当たるのでしょうか? 作り手のサン・ジュスト・ア・レンテナーノの名前は、古代エトルリアにルーツを持つ、中世女性修道院であるサン・ジュスト・アッレ・モナッシュ(モナッシュは修道女という意味)に由来するそうです。 さらに、「ジュスト」が「正義・公正」を意味するためシンボルに天秤を用いているとのこと(*_*) やはり、私はワインには単純な快楽を求めたいです(苦笑)
iri2618 STOP WARS
Vinica アプリ 無料ワインを探す・記録・SNS
使い方・機能紹介を見る
2015 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ ラ・リコルマ IGTメルロ・ディ・トスカーナ トスカーナ/イタリア たまにはメルローでも? 今晩の晩ごはんはオージービーフの2枚900円の厚切りサーロインステーキ。定石通りならボルドーですが、あいにく手元にちょうど良いボトルがありません。 しばし考え、トスカーナのメルロー100%のワインを開けることにしました。 かつて某ワイン雑誌のカバーを飾り、値段も天井知らずか? と思われた時期もありましたが、畑を増やしたのか⁇ それとも作り手のプライシング・ポリシーのせいなのか⁇? 価格が逆方向に動いて値下がり傾向が顕著な2015のラ・リコルマ をいただきます。 ちなみに2015は、アントニオガッローニが現行ヴィンテージの2016と並んで100点満点を献上した良作年だそうです。 通常のボルドータイプのグラスよりストロークの長い、JSAの50周年記念グラスに注いでいただきます♪ 外観は、非常に濃いガーネット。ただし黒のニュアンスはなく、ひたすら濃い紫という印象。 グラスを軽くスワリングすると、しばらくは何事も起こらない凪いだ状態の時間が続き、その後、徐ろに等間隔で綺麗に揃った脚が顕れます。 香りは、見た目の重厚感に見合わない軽やかで控えめな出力。 メルローらしい、ブラックベリーやプラム、ブルーベリーやダークチェリーといった黒果実にヴァニラのトッピング。 スミレのような紫の花やシダーウッド、スターアニスのようなスパイス香も感じます。 若い割にレザーや腐葉土のニュアンスもあり、香りは非常に複雑です。ただし、現時点では全体に軽めな印象が否めません。 香りから判断すると、このワインはまだ発達の途上で、まったく未完成なワインのように思われます。 口に含むと、メルローらしいざらついた乾いたタンニンのファーストアタック! まあ、わかっていたことですが、少し開けるのが早すぎましたね(苦笑) いま飲んでも美味しさは感じますが、まとまりというか集中度が低く、味わいの全体像は甚だしく散漫で、ピントが合っていません。現状は、いわばポテンシャルだけの状態。 ただし、ドライすぎる味わいは料理を呼び、旨みのしっかり乗ったステーキのような料理に合わせるなら、このくらいの未完成な状態の方が、お互いに補完的な相性を発揮して、料理もワインも美味しくいただける気がします(*_*) ※このワイン、2〜3日置かないと本来の姿が見えないような気がしますので、1/3ほど残して様子を見ることにいたします☆ 【2日目】 残りの1/3を2日目にいただいてみました。 初日より滑らかさが増して、より飲みやすくなりました。しかし、なぜか味わいに違和感を感じます。 ダメージとか欠陥や瑕疵があるわけではありません。どこか心が晴れないような重苦しい味わいなのです。 何がどうとは上手く言えないのですが、同じトスカーナのメルロー100%、ラッパリータに感じるような官能性が欠けているように思います。 単に開けるのが早すぎただけなのかもしれません。ただ、このメルローには享楽的な要素が少な過ぎるのでは? などと考えてしまいました。 ちなみに、ワインの名前のラ・リコルマの「リコルマ」は辞書で調べると「塗り潰す」という意味だと出てきます。 動詞としての用例を見ると、「愛に満たされる」「感謝に溢れた」「聖霊に満たされる」など、特に宗教的な文脈において、心がひとつの気持ちで満ち溢れた状態にあることを示す言葉のようです。 日本語で言えば「法悦」のような宗教的なエクスタシーを含んだ境地を示す言葉が当たるのでしょうか? 作り手のサン・ジュスト・ア・レンテナーノの名前は、古代エトルリアにルーツを持つ、中世女性修道院であるサン・ジュスト・アッレ・モナッシュ(モナッシュは修道女という意味)に由来するそうです。 さらに、「ジュスト」が「正義・公正」を意味するためシンボルに天秤を用いているとのこと(*_*) やはり、私はワインには単純な快楽を求めたいです(苦笑)
iri2618 STOP WARS