はじめましてのルイ・ジャドさん。ワイン本にしょっちゅう出てくるので情報だけで飲んだ気になって手が伸びにくかったのだが、いつもシャブリの紹介文を読みながら、王道の牡蠣ではなく、ちらし寿司で合わせてみたいと妄想を膨らませていた。念願かなってひな祭りの日に抜栓。 柑橘主体、爽やかというよりはクリーミーな甘みを帯びた香り。バニラやシトラスのニュアンスに、石っぽいミネラリーな感じも。 口当たりはややモッタリ。程よく凝縮感のある柑橘系、桃の果実味に、アーモンドやバニラのアロマが広がり、そこから鋭い酸と苦味、旨味がしっかり入ってくる。こりゃうまい。単体でもめちゃくちゃ楽しめる。クリーミーなニュアンスがとても強い。 肝心のちらし寿司とペアリングは…最高です。ミツカンちらし寿司の素で作った酢飯の甘酸っぱさ、ボイル海老やしいたけの旨味、独特の香りが、ワインの要素とばっちり重なり合い、ワインの一番良い甘みや香りが引き出される。すでに美味しいけれど、ワインの酸味だけが若干とがるので、ポッカレモン汁をちらし寿司にin。完璧です。

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