仕事が落ち着いたので南アフリカのスパークリングで小休止。抜栓してグラスに注ぐと、その華やかな香りに驚く。青りんごとレモン、ライムのフレッシュな香りに包まれ、ちょっぴり複雑なスパイシーな香り、ふくよかなイースト香が顔を覗かせる。セパージュの先入観もあるのか、ほんの少しだけチェリーの香りもある気がする。 口当たりはきめ細かな泡のムースを浴びながらしっかりドライ。果実味に凝縮感があり、華やかな香りも相まって、酸とミネラル感が強いにもかかわらず、奥行きのある甘みが長く続く。このバランスや重層的な余韻が、エレガントさというか、とても良いワインを飲んでいる気持ちにさせてくれる。オバマの勝利酒として有名なようだが、確かに祝杯感のあるワインだと思った。 冷蔵庫に残っていた6Pチーズと合わせるだけでとても美味しい。本当はもう少し塩味や香りの強いチーズがあれば最高だが、6Pチーズもいい感じ。 それにしても厨二病を引きずっているのでワインに限らず有名な酒やオバマが飲んだ的な酒は後回しにしがちなのだが、(特に日本酒と違って)ワインはマーケティングが異様に成功しているものであってもしっかり美味しいことが多い気がする。とブラピのワイナリーのロゼをネットでポチりながら考えてみたり。

hbk