フランス南部はローヌ地方北部クローズ・エルミタージュ地区、ジャブレ・ヴェルシェール クローズ・エルミタージュ ブラン1999をグラスで。マルサンヌ50%、ルーサンヌ50%。 色味はゴールドがかったイエロー、香りは赤リンゴのバランスに、白い花、ナッツや酸化熟成のニュアンス。 飲み口はやや厚みある口当たり、まだ残る果実味になめらかに溶け込んだ酸味。かなり熟成が進み、参加熟成も伴う古酒の味わい。 2022年に1999と23年が経過した状態だが、古酒として楽しめる最後の状態。恐らくはこの先は衰退してワインとしての終わりを迎えるんだろうな、というイメージ。老化に伴う酸化熟成感はあるが、それでも果実や花はまだ残る明るい印象な、華やかなおばあちゃんなワイン。 アンリ・ジャブレが2001年に引退した際にルイ・マックスに売却したワインが最近やっとリリースされたもの。箱入り娘ならぬ箱入りおばあちゃん。

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