『No.1209 2024年の締め』 【カベルネティコ/2021年】 テヌータ・サイアーノ/イタリア・エミリア＝ロマーニャ ・カベルネ・ソーヴィニョン ・カベルネ・フラン 合わせた夕飯 ・すき焼き 抜栓して、グラスに注ぐ。鮮やかなガーネット。ブルーベリーやプラムのような果実香にピーマンチックな青さ。チョコレートの風味もどこかに感じたり。あと、ほんの少しだけど、腐葉土のニュアンスも感じたり。 そして一口…お、おぉ、なかなか大人な味わい。ジュワッと感じるカシスやブルーベリーのような果実味に、チョコレートやコーヒーガム的な風合い。ピーマン的な青さもほんの少しだけ。もちろん嫌さはないかな。渋みも感じるが、全体的には味わいは優しげ。だけどクールな雰囲気も持ち合わせてたり。 すき焼きとの相性は実に良い。やっぱり牛肉との相性がいいかな。濃いめの割下に漬け込まれた牛肉を野菜と共に卵をつけていただく。それを食べながら、ワインをいただく。大晦日ならではだ(カリヤカ家では)。 カベルネ・ソーヴィニョンって、自分の中ではわりとよそよそしさを感じでいたのだが、これはわりかしフレンドリーさを感じるなぁ。カベルネ・ソーヴィニョンにカベルネ・フランが合わさると、俄然飲みやすくなるなぁ...と自分的には思うわけで。 2024年の締めにふさわしいなぁと思った次第。ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ