ジャンニ・ガリアルドのバローロ・ラ・セッラ 土浦鈴木屋さんの熟成イタリアワイン、中々状態の良いものに出会えてないのが現状ですが、この30年超熟成のバローロはどうでしょう。ジャンニ・ガリアルドは「落下する仮面」というやや不気味なロゴを特徴としますが、このラ・セッラにはそれが全面に表されていますね。ラ・セッラはラ・モッラ南部のチェレクイオやフォッサーティ近くにある畑で、ロベルト・ヴォエルツィオのものが有名です。 熟成の進んだ煉瓦色。チョコレート、コーヒー、プラム、クッキー、スミレ、紅茶。 ダージリンのような風味と仄かな甘味。熟成により大部分のタンニンは重合していますが、まだわずかに舌に刺激を与えるタンニンを酸味とともに感じることができます。官能的な味わいですが、ピークはやや過ぎており紹興酒を思わせるヒネた古酒に近づきつつあります。久々に十分熟成したバローロを楽しめました。

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