1950年頃からジョルジュ・デュブッフは家族で造ったワインを自転車に積み売り始める。諦めることなく地元やリヨンだけで飲まれていた「地酒」を広めるため積極的に活動続けた。次第にその品質はリヨンを代表する三ツ星レストランのシェフ達に認められるようになった。1964年にジョルジュ・デュブッフ社を設立。彼は素朴な地酒の、はつらつとした生気あふれるボージョレの理想的な味わいを見出し、1970年代にはヌーヴォーを日本と米国に輸出し大成功を収め、たった一代でボージョレワインのステイタスを築き上げた。今ではその功績と醸造家としての才能が認められ、「ボージョレの帝王」と称されている。ボージョレ地区最大の仲介人である彼は、各生産者から買い付けたブドウやワインを醸造、瓶詰めにし販売。ジョルジュ・デュブッフ社は近年フランス国内はもちろん、約120カ国で販売する世界を代表するワイン商へ成長。