Dom. Georges Jayer Nuits Saint Georges (E. Rouget)
ジョルジュ・ジャイエ ニュイ・サン・ジョルジュ

E.Rougetの村名ＮＳＧは、２００１を何本か買った事がありましたが、とても美味しかったので、２、３年で飲んでしまった記憶があります。 以後、売っているのを見かけたら買った筈ですが、セラーに有るのはこの、Dom. George Jayer名義の０９だけです。（もちろん、最近のトンデモ価格では、絶対入手不可能です） ラベルは違いますが、昔飲んだ、そのE.RougetのＮＳＧと繋がる風に思います（そう納得しているだけかも知れませんが）。 これ以上熟成させてどうこうと言う感じではなさそうですが、やはりＥルジェのＮＳＧは素直に美味しいです。購入価格の記録が無いのですが、何万もする様なら買ってないはず、昔に、安く買っておいて良かったです。

久しぶりに池袋で下車致しました。 ここに来たからには寄らねばなりません！ 今回はニュイ・サン・ジョルジュの飲み比べでございます。 一本目はジョルジュ・ジャイエラベルのエマニュエル ・ルジェがつくる村名ニュイ・サン・ジョルジュ 2017をいただきました。 淡いルビーガーネットの外観。 香りはやや閉じている。甘酸っぱいスモモやチェリー、パウダーシナモンをはじめとしたスパイス。 甘みをそぎ落とした、どこか無骨でストイックな味わい。閉じ期の扉を開いてしまった模様。 しかし全ての要素が優しく、過剰さは皆無。 酸味と出汁のような旨味が強く、中心に向かって集中する酒質。村名らしからぬ伸びを見せる。 昨年エマニュエル ラベルのニュイ・サン・ジョルジュ2017をいただきましたが、味わいは開いておりタンニンの表現が素晴らしかった記憶がございます。 こちらは閉じ期に入った模様で少し硬さが目立ちました。2017については今からだと抜栓は数年は置いた方がよいかもしれません。

週末のルージュは、ジョルジ・ジャイエのエマニュエル・ルジェが造るニュイ・サン・ジョルジュ2017年を頂きました。 こちらはジョルジュ・ジャイエ家の畑をエマニュエル・ルジェが管理、栽培、収穫、そして醸造と全てを行うワインになります。 とても綺麗な赤紫色。 バイオレット・ローズに甘いアメリカン・チェリー。 ジューシーで甘く、少しオイリーな果実味。少しスパイシーで心地良いタンニンに細かく果実に潜む酸味。 段々とラズベリーのピューレにブラッディな果実が出てきます。少しミステリアスでもあり綺麗な塩味のミネラル感。 翌日は全体的に落ち着き、黒果実のどっしりとした果実を感じました。 2017年の果実味、綺麗ですね。今でも果実感十分楽しめますが、今後の熟成も非常に楽しみな逸本でございました。

週末のルージュは、ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ・ニュイ・サン・ジョージ2015年を頂いてみました。こちらはご存知アンリ・ジャイエ氏の兄の畑で、エマニュエル・ルジェがメタヤージュをして畑作業、醸造を行っており、基本は全てエマニュエル・ルジェと同じですが、こちらは新樽なしだそうです。区画もエマニュエル・ルジェと同じくオー・ラヴィエール。オー・ラヴィエールはドメーヌ・ルロワも力強いワインを出していますね。 綺麗な赤系主体のルビー色。 ローズやバイオレット、ラズベリーやチェリーなどお菓子系要素を感じる甘いアロマ。 とてもオイリーで凝縮感の強い果実。ハーブやバニラ、ブラックティのタンニンなど、最初から結構フル・スロットル。 時間と共に、果実がメラメラと優艶な感じになって来ます。 翌日は色調が少し青み掛かって来た感じで、相変わらずのボールドでリッチ、フルでと何だかカリフォルニアのピノ・ノワールの様な樽感やアルコール感も少し感じますが、一応上手くコントロールされてはおりました。 2014年ルジェNSGの様な果実のバランスが美しいのとは違い、ヴィンテージ故のとても濃い系で、新樽でも使っているかの様な感じでした。 最低5年はお蔵入りでしょうか。

エマニュエル ルジェ ニュイサンジョルジョ 2009 いつ呑んでも美味しいです。優しく ブケもいい

前日抜栓… 飲み易い、一口目から素晴らしさを感じる。 余韻も長い…

Eルジェ／ニュイ・サン・ジョルジュ 2009 ジョルジュ・ジェイエ畑のもの タンニンが舞ってしまってバランスの悪さを感じたが、ポテンシャルの高さは感じ取れた

クリーンな果実味。エレガントなバランス。

今日はもう少し。