2007年、メドック格付け第2級のレオヴィル・ラス・カーズから独立したシャトー。2006年ヴィンテージまではレオヴィル・ラス・カーズのセカンドとしてリリースされていた。クロ・デュ・マルキが造られるようになったのは19世紀末、この名前が使われるようになったのは20世紀初頭からで、シャトー・ド・レオヴィル(故ラス・カーズ侯爵の住まい)の近くにある、小さなクロ(石垣で囲まれた畑の一区画)、『侯爵の畑』に由来する。セカンドワインは昔から若めのブドウ樹や、グラン・ヴァンにするには品質不十分とされたキュヴェで造られてきたが、年月が経つにつれて、クロ・デュ・マルキも自身のアイデンティティを獲得、きちんと境界が定められたテロワールから生み出されるようになった。今もドゥロン家所有のシャトーとしてリリースされている。