ドメーヌ・ジャック・カシュー ヴォーヌ・ロマネ・レ・ラヴィオル 2014 ジャックカシューのロマネのヴィラージュ。 ワインセットに入ってたので、3000円くらいだが、定価だとさらに2000円くらい割り増しのようだ。 もっともニュイ・サン・ジョルジュ寄りにある村名クリマで、赤土の土壌で小石は少なく、ピノ・ノワールはディジョン・クローンの114と115が植えられているそうな。そのため樹齢は若めながら収量は抑え気味とのこと。 エッジは美しく鮮やかなルビー。 アロマはフランボワーズ、レッドチェリーやレッドカラントなど。開けて2時間くらい経つとしなやかな薔薇の花、白や黄色の花々も覗かせる。雑味の無い透き通ったムスクに微かなトリュフのスパイス、少量のハチミツがブレンドされ、水はけの良いサラッとした明るいテロワールも連想させる。 凝縮された赤い果実味、粘性は弱く、酸は強調しておりタンニンもそれなりだが、キメ細かく奥行きがあり、それがヴェルヴェットな喉越しへと導き、まだ若く派手なテクスチャーを浜辺の砂のように包み込むストラクチャーが初々しく、余韻は甘草や若草、シナモン、カシューナッツ、赤い花々のニュアンスが残る。 今飲むにはまだ早いが、ポテンシャルを秘めた要素は多々感じる。 5年くらい経ったらどうなるのか気になるところだが、定価での購入はちと難しいコスパと言ったところか。

Daichi