ワイン | Salvalai Valpolicella(2012) | ||||||||||||||||||||
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コルヴィーナ・ヴェロネーゼ種:ヴェロネーゼとの呼び名からもわかるようにヴェネート州の限られた地域で栽培される品種。この品種の起源は明らかにされておらず、初めての記述が あったのも17世紀の詩人によるもので、1824年にようやく当時の学者であったポッリーニにより、コルヴィーナ ヴェロネーゼがヴァルポリチェッラに使われると記述された。コルヴィーナには数多く亜種が有り、現在は「ヴェローナの」という意味からコルヴィーナ ヴェロネーゼと呼ばれることが多く、コルヴィーナ レアーレやジェンティーレは この中に含まれている。ただ最近まで多くの品種が一緒にされていたため、はっきり区別されてはおらず、コルヴィノーネなどは同じ品種だと考えられていたが、1993年にようやく別の物と確認されたくらい。コルヴィーナは基本的に単一で醸造されず、ロンディネッラやモリナーラ、ネグラーラなどと混醸してワインに造られる。コルヴィーナは黒ブドウでは珍しく、辛口だけではなく陰干しをして甘口のワインにも造られ、そしてそれをさらに再発酵(リパッソ製法)して造られるのがアマローネ。
Yasushi Mori
ロンディネッラ種:このブドウの起源は知られておらず、1882年に「ヴェローナ県の農業に関する論文」にて書かれているのが唯一。よってまだこの地域にもたらされたのは、まだそれほど間がないと考えられる。名前の由来はツバメ(Rondine)の羽毛で作られた服の色から来ている。ヴェネト州で主に栽培されており、乾燥に強く土壌のタイプを選ばず、この地の環境に合っていると考えられている。その中でもヴァルポリチェッラとバルドリーノの地域で多く栽培されており、これらのDOCではコルヴィーナ ヴェロネーゼと共に混醸が義務付けられている。色合いはルビー色で花の香りを持ち、程よい酸と低いタンニンで適度なボリューム感を持つ。これらの特徴は力強いコルヴィーナをバランスの良いワインに仕上げるために必要とされ、アマローネを造るのにも活躍しており、最も成功している混醸用ブドウ品種の一つと言える。
Yasushi Mori
「サルバライ ヴァルポリチェッラ2012」北イタリア・ヴェネト州ヴェローナDOC コルヴィーナ・ヴェロネーゼ種75%、ロンディネッラ種25%。初のヴァルポリチェッラ。ブドウの品種については、コメント欄で。 造り手:サルバライ。1870年創業。 1947年、葡萄選びのエキスパートしてアレッサンドロ・サルバライ氏が加わり、社名に彼の名を冠することになった。北イタリア湖水地方(ガルダ湖)におけるワイン(アマローネ、ウ゛ァルポリチェッラ、ソアウ゛ェ、バルドリーノ)の専門ワインメーカー。 色は透明感のある気持ち濃い目のルビー。プラム・チェリーの甘い香り。苦みも渋みも強くなく,すっきりなめらかでさわやかな印象。お値段もお手頃なのでまさにイタリアンの気軽な普段使いのワイン。ローソン、700円位。
Yasushi Mori