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3.5
貸切でお邪魔したお店での2本目、ドメーヌ・アンリ・ボワイヨの、ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・カイユレ、2012vt.です。 1630年から記録が残っている、大変歴史の長い生産者です。ドメーヌとしての歴史は、1890年から。現在の当主、アンリ・ボワイヨ氏の祖父のアンリ・ボワイヨ。同じ名前なんですね。父親のジャンの時代、2005年までは、ドメーヌ・ジャン・ボワイヨを名乗っていました。ジャンは、エティエンヌ・ソゼの一人娘、コレットと結婚し、3人の子どもを得ました。 長女ジャニーヌは1974年、ボーヌの醸造学校で知り合った、ソゼにいたジェラール・ブード氏(後にソゼの当主になる)と結婚。75年にソゼが亡くなると、娘のコレットがソゼの畑を所有し、ジャニーヌとジェラール・ブードが畑を継ぐことに。 しかし、相続税問題解決のため、1989年に畑の権利はコレットの3人の子どもに分割された。コレットは畑の分割を望まなかった。しかし、オリヴィエ・ルフレーヴで修行し、1985年にポマールにドメーヌを立ち上げたジャン・マルクは、ソゼの畑を要求したのです。結果、ソゼの畑をジャン・マルクが取り込んだのですが、その後、ソゼの娘のコレット、そして3人の孫の中で、壮絶な相続をめぐる争いがおきてしまいます。 その後、エティエンヌ・ソゼは、畑の3分の1を失い、物量が足りなくなったので、買い葡萄をブレンドしてワイン造りをすることに。このときから、ドメーヌ・エティエンヌ・ソゼから「ドメーヌ」の文字が消えることとなった、らしい・・・。 複雑ですねぇ。。 さてさて、濃いルビーの外観。 しっかりとしたチェリーに、コショウなどのスパイシーなアロマのニュアンス。 アーシーな香り、腐葉土とキノコなど、複雑な香りが渾然一体に。 こちらも1本目同様で瑞々しいけど、しっかりと地に足の付いたストラクチャー。 やや酸味が勝ち気味で、かすかな甘さとアーシーな香りのバランスが良い印象。 お家騒動は別にして、ワインはいい感じです。。
okok530
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貸切でお邪魔したお店での2本目、ドメーヌ・アンリ・ボワイヨの、ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・カイユレ、2012vt.です。 1630年から記録が残っている、大変歴史の長い生産者です。ドメーヌとしての歴史は、1890年から。現在の当主、アンリ・ボワイヨ氏の祖父のアンリ・ボワイヨ。同じ名前なんですね。父親のジャンの時代、2005年までは、ドメーヌ・ジャン・ボワイヨを名乗っていました。ジャンは、エティエンヌ・ソゼの一人娘、コレットと結婚し、3人の子どもを得ました。 長女ジャニーヌは1974年、ボーヌの醸造学校で知り合った、ソゼにいたジェラール・ブード氏(後にソゼの当主になる)と結婚。75年にソゼが亡くなると、娘のコレットがソゼの畑を所有し、ジャニーヌとジェラール・ブードが畑を継ぐことに。 しかし、相続税問題解決のため、1989年に畑の権利はコレットの3人の子どもに分割された。コレットは畑の分割を望まなかった。しかし、オリヴィエ・ルフレーヴで修行し、1985年にポマールにドメーヌを立ち上げたジャン・マルクは、ソゼの畑を要求したのです。結果、ソゼの畑をジャン・マルクが取り込んだのですが、その後、ソゼの娘のコレット、そして3人の孫の中で、壮絶な相続をめぐる争いがおきてしまいます。 その後、エティエンヌ・ソゼは、畑の3分の1を失い、物量が足りなくなったので、買い葡萄をブレンドしてワイン造りをすることに。このときから、ドメーヌ・エティエンヌ・ソゼから「ドメーヌ」の文字が消えることとなった、らしい・・・。 複雑ですねぇ。。 さてさて、濃いルビーの外観。 しっかりとしたチェリーに、コショウなどのスパイシーなアロマのニュアンス。 アーシーな香り、腐葉土とキノコなど、複雑な香りが渾然一体に。 こちらも1本目同様で瑞々しいけど、しっかりと地に足の付いたストラクチャー。 やや酸味が勝ち気味で、かすかな甘さとアーシーな香りのバランスが良い印象。 お家騒動は別にして、ワインはいい感じです。。
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