スペイン中央部、乾燥した広大な台地「メセタ」が広がるカスティーリャ=ラ・マンチャ州は「ドン・キホーテ」の舞台として有名な地方です。地方全体の葡萄畑は合計47万haにも及び、リーズナブルなスペインワイン最大の生産地と知られています。そのうちシウダーレアル県で15軒のブドウ栽培家が1961年に興した協同組合がこの「ビルベン・デ・ラス・ビーニャス」。徐々に規模を拡大しオリーブオイル会社や別の組合との合併を経て現在のメンバーは3000軒、管理する葡萄畑は2万5000haにも及び、これはヨーロッパでは最大規模を誇ります。土壌は主に新第三紀中新世の石灰質。年間降雨量はわずか350mm、日照時間は 3000時間という大陸性気候の土地で、土着品種から国際品種まで15の品種をさまざまな品種を育てています。また、2000年に行った醸造設備への大規模投資により、醸造面も大幅に刷新。クリーンでピュアながらもスペインらしい気軽さ、親しみやすさを備えた高品質のワインを生み出してます。 フレンチオークとアメリカンオークの併用で18ヵ月熟成を施した「レゼルバ」。プラムや熟したフィグ、シナモン、熟成由来である菌糸類と埃の香り。熟成ゆえのしっとりとしたテクスチャーとコクの感じられるボディ。小ぶりながら深みも感じられ、余韻もこのレンジとしては長め。スケールこそないものの、この落ち着きとまとまりある味わいは見事です。お料理は牛肉のワイン煮込み、 豚の角煮などとどうぞ。和食なら牛丼、肉じゃが、すき焼きなどと。

ぷ〜ちん