味わい |
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香り |
ワイン名 | Santini Collective Pinot Beurot |
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生産地 | France > Bourgogne |
生産者 | |
品種 | Pinot Beurot (ピノ・ブーロ) |
スタイル | Red Wine |
2021/12/16
(2019)
価格:3,000円 ~ 4,999円(ボトル / ショップ)
ピノ・グリージョ(グリ)の旅・その124 2019 サンティニ・コレクティヴ(クリストファー・サンティニ)ピノ・ブーロ ブルゴーニュ/フランス 水曜日ワイン。 1ヶ月半ぶりのグリ/グリの旅は、発祥の地・ブルゴーニュに戻ってきました! Vin étudiantさんの投稿で初めて知ったワインの後追い連鎖です。 ピノ・ノワールの突然変異種、ピノ・グリの古い呼び名である「ピノ・ブーロ」がそのまま名前となったワイン。 ほとんど黒ブドウに近いグリ(灰色)品種のピノ・グリを、除梗しない(全房)で、ステンレスタンクで1週間マセラシオン・カルボニックさせ、8日目に圧搾、天然酵母によって、そのまま自然な状態でアルコール発酵→マロラクティック発酵→熟成まで持っていったワインだそうです。 もちろん、無濾過・無清澄で、SO2の添加も瓶詰時に最小限だけというワインで、2019ヴィンテージの総生産量は何と500本! よく手に入ったものですね∑(゚Д゚) キャップシールがなくコルクが剥き出しの透明ボトルから全長50mm、無銘の天然コルクを引き抜きラディコングラスにワインを注ぎます。 外観は、いわゆる「真っ赤な白ワイン」ですね♪ 少し茶色と黒みが入った感がありますが、基本は明るいルビー。サラッとした見た目のワインです。 ラズベリーやイチゴのような香りが立ち、やはり基本は赤ワイン? 自然派らしい(?)梅しそ風味や、松脂のような、少しスモーキーなニュアンスも感じられ、なかなか個性的な香りです。 口に含むと、瑞々しい果実味とメリハリのある酸、強く主張するタンニンが、緊張感のあるトライアングルを形作っていますね。 味わいの印象は、少し赤寄りのロゼ、といったところでしょうか。 後口に残るハッキリとした苦みが、このワインのアイデンティティを如実に表し、グリ/グリ族としての矜持を示しているように思われます。 単純な白赤の二項対立ではなく、さりとて中間項としてのロゼでもなく、ましてや多項式の解のようなオレンジでもない。 どこにも属さない灰色領域=グレーゾーン、つまりヴァン・グリというオルターナティブをグリ/グリ族のワインは示唆してくれているのかもしれません。 単純に美味しいのですが、それを超えたところにある深い味わい。 晩ごはんの鍋焼きうどん、デミグラスソースのハンバーグ、ピーマンの丸ごとロースト・胡麻油とポン酢がけに、なぜか良く合います。それぞれの料理の方向性、バラバラなんですけどね…。 とてもフード・フレンドリーなワインで、そういう点もグリ/グリらしさをしっかり体現したワインでした。
2021/11/29
(2019)
本日は変わり種をいただきます。 元々写真なしで4.0で存在だけはあったけど、写真やコメントを初めてつけたのは私なので、これは初紐でいいんですかね?笑 ピノブーロ(ピノグリ)を用いたブルゴーニュの赤ワイン(らしい)です。 ピノグリだけどマセラシオンしたからこれは赤だ!という主張らしいです。笑 エチケット下部にオークセイ・デュレスと書いてあるので、そちらで造られたのでしょうか。ピノブーロはペルナン・ヴェルジュレスでたまにあるかなというイメージだったので、オークセイ・デュレスのは初めて見ました 色合いは透明感のある薄めの赤茶色。 香りはイチゴや梅しそのような感じで、ややビオ臭あり。味わいも香りの通りといったようなまさに自然派ワインらしい味わいで、ミディアムボディ。イチゴや梅、そして柑橘系のフレッシュな酸味とほのかな甘みがあり、タンニンは中庸。余韻に少し苦味があるがそこまで気にならない。あまりスワリングしすぎなければ仄かに舌先がピリピリするような感じがするのもナチュールっぽいところか。 これがあのピノグリ?面白いワインでした。笑 こちらの生産者の他のワインをちらちら見てみるとアリゴテのところには既にマスター・オブ・アリゴテ様の紐付けが。さすがとしか言いようがありません笑 2019年の総生産数は500本。なかなか希少です。 【生産者】 サンティニ・コレクティヴは、著書「最高のワインを買い付ける」で有名なワイン商カーミット・リンチのブルゴーニュ・オフィスのマネージャーであるクリストファー・サンティニが設立したミクロネゴスです。 カーミット・リンチと共にフランス中の超一流ドメーヌのワインを味わってきたサンティニですが、驚くことに彼が目指したのは、グラン・クリュでもプリミエ・クリュでもなく、ブルゴーニュのヴァン・ド・ソワフでした。クリス自身が、カーミット・リンチで働いてフランスのあらゆる高級ワインを味わった結果、最終的に、友人など気の置けない人達と気軽に楽しめる、喉の渇きを潤してくれる手頃で飲みやすい自然なワイン、いわゆる「ヴァン・ド・ソワフ」を造りたいとの想いに辿り着いたからです。