味わい |
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香り |
ワイン名 | Lustau Fino de El Puerto 3 en Rama |
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生産地 | Spain > Southern Region > Andalucía > Jerez-Xérès-Sherry y Manzanilla-Sanlúcar de Barremeda |
生産者 | |
品種 | Palomino (パロミノ) |
スタイル | Fortified Wine |
2025/04/22
(2022)
価格:3,000円 ~ 4,999円(ボトル / ショップ)
2022 エミリオ・ルスタウ フィノ・デル・プエルト エン・ラマ エル・プエルト・デ・サンタ・マリア カディス アンダルシア/スペイン(500ml) 日曜日のワイン。 最近、妙にシェリーづいています(笑) コロシアのフィノの次は、ルスタウのフィノ、産地も同じエル・プエルト・デ・サンタ・マリアですが、こちらは「エン・ラマ/En Rama」という、あまり見かけないタイプです。 エン・ラマは、「無濾過」「生」という意味で使われる言葉だそうで、何だか日本酒みたいな分類用語ですね? しかも、年号表示されているヴィンテージ・タイプ(?)ですが、インポーター資料によれば、平均熟成年数は5年とありますので、これはぶどうの収穫年ではなく瓶詰年だと思われます。 資料をよく見ると、「年1回だけボトリングされる限定無濾過シェリー」と、きちんと書いてありました(苦笑) ちなみに、WEBでチェックしたところ、市場に流通している現行ヴィンテージは2024年で、2022年ものは、現行比マイナス2年のバックヴィンテージということになります。 資料によれば、「厳選した特定の樽から、春のフロールが安定した時期に、ほとんど濾過しない状態で樽から直接瓶詰めされた風味豊かな特別な限定シェリー」とありますので、2025年産もちょうど今頃ボトリングされている頃でしょうか? 事前の考察はここまでにして、先ずはワインを見てみましょう。 グラスは、アクアヴィットとかシュナップスのようなスピリッツに使われるものと思しき、円筒形の小さめなものを使用しています。 外観は、明るく軽い感じのクリアゴールド。 無濾過といえど、澱が舞っているようなことはなく、基本的に澄んだ状態です。 香りは、産膜酵母特有の胡桃やナッツ、青かびチーズのようなメタリックなミネラルのニュアンス、白い花。 微かに、レモンピールやベルガモットを連想させる柑橘の香りなども取れますね♪ 子どもの頃、わが家ではお醤油は一升瓶のまま、台所の流しの下に置かれていたのですが、抜栓してしばらく経ったものには、表面に白い膜が張ってしまうことが、しばしば起こりました。 白い膜を崩さず瓶に残さないよう慎重に取り出すのが、子どもに課された大切なお仕事だった(頼まれた記憶がないので、ただの遊びだったかも?)のですが、あの独特の香りと共通の要素がフィノやマンサニージャには感じられます。 口に含むと、最近飲んだばかりのコロシアのフィノやティオ・ペペに比べると、ややスリムで軽めのライトボディ。 非常にドライで、ステンレスのスプーンをいきなり舐めた時のような、冷たい金属的な味わいが舌を捉えます。 とても鋭くキレの良い味わいで、後口には、シャープな旨みとともに微かな苦みが残ります。 果実に紐づけられるような瑞々しさは乏しいのですが、軽やかで爽やかな酸が心地良く喉を滑り落ちていき、上品な余韻につながります。 全体としては「フレッシュな味わい」という印象を持ちました。 平均5年も熟成させ、なおかつ瓶詰めから2年以上経たシェリーを「フレッシュ」と形容するのは妙な気もしますが、それだけ無濾過の力が大きいということでしょう…。 しかし、いつものことながら、シェリーの官能表現(香り&味わいについてのコメント)はめちゃくちゃ難しいですね(>_<) ただ、このフィノも、やっぱり「猛烈に食欲が刺激される系」の味わい(苦笑) ホントに何なんですかね? ところで、バックラベルによれば、このエン・ラマのシリーズは、「ルスタウ 3エン・ラマ/The Lustau "3 En Ramar”」が正確なシリーズ名らしく、3つの街でつくられたフィノとマンサニージャを味わえるそうです。 今回のワイン、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアのフィノと、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラのフィノ、そして、サンルーカル・デ・バラメダのマンサニージャだそうです。 いずれもパロミノ100%で、同じようなソレラシステムでしょうから、ぶどうの産地と熟成している街の違い、ひとつひとつの樽やフロール毎の個性が、ワインの味わいの微妙な違いに反映されるものと思われます。 エン・ラマのコンセプトは、ソレラのシェリーに最も近い状態でボトリングし、樽から直接ベネンシアドールでシェリーを楽しむように、汲みたてのシェリーを体験することだそうです。 なかなか手に入らないシリーズですが、次回は是非、3種類のエン・ラマを同じヴィンテージでとり揃えて、それぞれの街のシェリーを体験してみたいと思います✨
2023/06/22
(2020)
文章が長くなっちゃったー… WE試験の教本がスペインに入りました。 スペインといえば、先ずはシェリーですよねー 私は白ワインに関しては基本的にアロマティックでフレッシュ感のあるものが好みなのでシェリーのような酸化熟成香のあるものは日常は飲まないです。 けど、シェリーってたまーに飲みたくなるんですよねー とはいっても辛口のフィノかマンサニーリャですけど。 マンサニーリャといえば、シェリーの名称って統一感がなくて最初はどういうことか分からなかったです。 だって、例えばフィノというのはシェリーのタイプのことですけど、そのフィノタイプの中でもサンルーカル・デ・バラメーダ付近で醸造熟成されたものはマンサニーリャという独立した名称になるんですよねー 教本によればマンサニーリャとはカモミールのことらしく、地名でもナンでも無いお酒の印象かららしい独立名称なんですよ。 でも、甘口のモスカテルとかペドロヒメネスとかはぶどうの品種名なんですね。 「だって、昔からずっとそういう名前だからさあ」 みたいなスペイン人のセリフが聞こえてきそうですけど… ま、モスカテルとペドロヒメネスは必ずごく甘口のシェリーになるのでぶどう品種名がそのままシェリーのタイプを表してるといえばそうなんですけど。 ワインの名称としては特殊なパターンですよねー このフィノはエル・プエルトディ・サンタマリアで造られたもので(エル・プエルトディ・サンタマリアで造られてもこちらは特に名前は付かないんです…)シェリーらしい酸化熟成香とレモンや白いお花の香り、杉や桧のような樹の香りがします。 軽い紹興酒っぽい香りですね。 日本人は鮮度の良いものを良しとする食文化だと思うのでこの香りは好き嫌いを分けると思います。
2021/07/22
シェリーの会④ テイスティングセットの後の選択に迷いまだ飲んでないアモンティリャードに惹かれつつ、エンラマのセットを見つけテイスティングセットアゲイン。 と言っても量的に自信がなかったので、アルコール耐性弱めメンバーとシェア。もともと45mlだからホント試飲状態だけど、アルコール度数を考慮したら無難な選択だと思う。 よくよく見たら以前購入して自宅保管してあるプエルトフィノ。よし、家でゆっくり味わって復習しよっと。 鎌倉野菜のグリーンサラダ、マッシュルームのアヒージョ
2021/03/23
(2020)
価格:3,200円(ボトル / ショップ)
世界を旅するワイン展 年一の恒例イベント。今年はご時世を反映して試飲なしの販売のみだけど、毎度ワイン好きにはたまらない。試飲なしだから好きなワイナリーから選んでいたら結果ほぼ日本ワイン(^^;) 唯一の外国はなぜかシェリー。エンラマは季節モノだから出会ったら買っとかないと! 購入してから一年半、満を持して我が家にて開栓。これを飲むために簡単だけどパエリアを準備して。Cook Do的ななんちゃってパエリアだけど、なかなか美味しい。そしてこのシェリー、めっちゃ合います!酸化熟成、フロール最高。
2021/08/09
(2020)