味わい |
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香り |
ワイン名 | Lucie Colombain Riesling Le Chant des Oiseaux |
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生産地 | France > Alsace |
生産者 | |
品種 | Riesling (リースリング) |
スタイル | White Wine |
2021/09/24
(2018)
私はルーシーコロンバンが好きみたい
2021/06/08
(2019)
2019 ルーシー・コロンバン リースリング ル・シャン・デ・ゾワゾー アルザス/フランス 月曜日のワイン。 このところ時差出勤というか、フレックス勤務をしていて、朝のラッシュを避ける代わりに遅めの帰宅となっています。 本日も帰宅したら20時半を過ぎていて、目の前には晩ごはんができていました∑(゚Д゚)アリガタヤアリガタヤ… 家族4人揃っての夕食は、シラスと海藻と大根のサラダに真鯛の焼き霜造り、塊ベーコンと玉葱・人参・茄子の炒め煮というメニュー。 冷蔵庫からアルザスのリースリングを出して合わせましたが、これが大正解でした。 というのも、ベーコンと野菜の炒め物に小夏の搾り汁とワインヴィネガーが使われていて、その風味がこのリースリングに合わせて仕上げたようなピッタリ具合だったから♪ 開けたのは、アルザスのナチュラルワインを代表する造り手「ジェラール・シュレール 」のブルーノ・シュレールが、別名義「ルーシー・コロンバン」でリリースしたリースリング。 細かい「大人の事情」は割愛しますが、このル・シャン・デ・ゾワゾーのリースリングも、実質的にはジェラール・シェレールのリースリングということになります。 外観は、初めのうちは明るく澄んだ淡いゴールド。 極々軽い発泡性があり、グラスの内側に細かい気泡が取りつきます。 杯を重ねる毎に微かに白濁していき、見た目がクラウディに変化していく自然派ワインあるある(笑) 香りは、蜂蜜レモンに微かな松脂(杉?)、作りたての梅酒のようでもあります。 八朔や夏みかん、グレープフルーツのような苦みの強い柑橘系。 そういえば、フレッシュなベルガモットもこんな香りだったような…。 クラフトジンのような、複雑なボタニカルのニュアンス。 そして、コリアンダーシードやホワイトペッパーのような白いスパイス。 初夏に味わいのに、ピッタリすぎるほどピッタリな、さわやかな香りですね。 口に含むと、押し出しの強いフレッシュな酸味、苦みの効いた小夏のようなジューシー・フルーツの旨み、パンチの効いたミネラルと塩味、そして意外に強い甘み! 全体的に、ハッキリした発泡は感じませんが、クリスピーな舌触り、クリアな果実感あふれる味わいです。 口の中全体を収斂させる上質な酸と、苦みを中心としたミネラルが支える余韻が長く力強く続き、何とも大人な印象のフィニッシュ。 美味しいですね♫ 最初の方で触れた、ベーコンと野菜の炒め煮に使われた小夏の絞り汁と、まったく境目なしの馴染み方、ほぼ100%のシンクロ率です‼︎ 自然派ワインということで、過剰な揮発酸や強い還元香、そして「マメ」の出現を警戒していましたが、ありがたいことに杞憂に終わり、最後まで美味しくいただくことができました。 こういう自然派のワインには、音楽も自然派?いわゆるオリジナル楽器による古楽との相性が良いというのが個人的な定説です。 最近、また集中的に聴いているイギリスのヴィオール・コンソート(ヴィオラ・ダ・ガンバの合奏集団)、フレットワークのアルバムから、彼らの1stアルバムの『In Nomine(イン・ノミネ)』(1987年)を合わせてみました。 イン・ノミネは16〜17世紀にイギリスで流行したヴィオラ・ダ・ガンバ合奏の楽曲で、「なんじ聖三位一体に栄光あれ(Grolia Tivi Trinitas)」という聖歌の一部分を定旋律とするポリフォニックな器楽曲の名称。 「神の御名において(イン・ノミネ・ドミニ)」という歌詞の部分から定旋律が始まることから「イン・ノミネ」という名称になったそうです。 トマス・タリスやウィリアム・バードをはじめ、同時代の多くの作曲家がたくさんの作品を残しています。 アルザスの自然派リースリングとは、その明るさと洗練と素朴さ、そしてパッションがキレイに調和し、ちょっと高めのトーンが素晴らしい和音を奏でますね。 自然派のワインと古楽の美しい響きの相性の良さを、改めて確認することができました♡
2021/03/15
2020/09/02