味わい |
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香り |
ワイン名 | Chionetti Barolo Bussia Vigna Pianpolvere |
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生産地 | Italy > Piemonte |
生産者 | |
品種 | Nebbiolo (ネッビオーロ) |
スタイル | Red Wine |
2020/10/18
(2015)
価格:10,000円 ~ 29,999円(ボトル / ショップ)
Barolo Bussia Vigna Pianpolvere 2015, Chionetti 輝きのある明るいルビー、ほんの気持ち周辺が少しオレンジがかっている。梅、しそ、ミントといった香りの後にタールやバラが来る。少しラズベリーなど赤系果実やストロベリージャムの香りもする。 しなやかな感じの喉越し、酸味と赤い果実味が同時に来る。でも果実味は控えめ。赤でもしっかり石の様なミネラリティを感じられる。渋みが来るのがその後。余韻はとても長い。フルボディではないが例えて言うと高音域でバランスの取れた感じのしっかりとした味。タンニンはまだ硬く、早飲みし過ぎている感じはする。でも美味しい。ずばり好み。カッペッラーノのピエ・ルペストリを思い出させる。牛肉の煮込みと。トマトの酸味とよくあう。不思議なことだと思うのだがバローロでも重くないものは野菜と合う。旨い。買い足して取っておこう。 キオネッティが本拠地ドリアーニに隣接するモンフォルテ・ダルバのブッシアにある区画の一部を購入して作った、この年が最初のヴィンテージのバローロ。おじいさんの時代から素晴らしいドルチェットを作っているが、現在のニコラ氏曰くやはり価格の差が如何ともし難く、なんとかバローロも作りたいと思っていたそうだ。去年2月に現地で飲ませてもらった時はまだDOCGのラベルが取得できないので売れない、ということで持って帰れなかった。一年半我慢してよかった。このワインはワイナリー経営の安定化に資する、というレベルを遥かに超えている。商業的にもぜひ成功してほしい。 ブッシアの畑があるモンフォルテ・ダルバは他のバローロのサブゾーンに比べて一区画が大きく、なかでもブッシアに至ってはほぼ300ha。高低差もかなりあることから、こうなるとこの畑の特徴を一言で表すというのはほぼ不可能で、意味はほとんどないと思う。アルド・コンテルノのバローロ・ブッシアがさらに細かい名称に分かれていることでもわかるように、実際昔はもう少し細かい区画で畑の名前がある。 このPianpolvere(あるいはPian della Polvere)もそういうことらしい。レナート・ラッティによるとモンフォルテ・ダルバで最高のエリアの一つ、アレッサンドロ・マスナゲッティによるとランゲにおいてネッビオーロを植えるのに間違いなく最高のエリアの一つ。すごい褒められ方。地図上で言うとブッシアの中央部分。 1852本、158ケースのみ。どのくらい小さい面積の区画なのか、土地の値段が高いことが想像できる。