味わい |
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香り |
ワイン名 | Anthill Farms Syrah Peters Vineyard |
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生産地 | USA > California > Sonoma |
生産者 | |
品種 | Syrah (シラー) |
スタイル | Red Wine |
2022/08/23
(2017)
価格:3,000円 ~ 4,999円(ボトル / ショップ)
シラー(ズ)知らずに森の中…その12 2017 アントヒル・ファームズ シラー ピータース・ヴィンヤード ソノマ・コースト カリフォルニア/USA 月曜日のワイン。 次男が作ってくれたポークのポットロースト、娘氏作のラタトゥイユに合わせて、カリフォルニアのシラー。 シラー90%、ヴィオニエ10%の、コート・ロティ風のブレンド。シラーとヴィオニエは混植・混醸だそうですが、セパージュの比率はどうやって出しているのでしょうか? 樹の本数比? それとも混植はしていても、収穫は品種別⁇ フィールドブレンドのワインは謎が多いです。 さて、ワイナリーの方針でキャップシールのないボトルから全長48mmの、フォント見本のような刻印を施された天然コルクを抜き、ワインをグラスに注ぎます。 グラスは、ザルトのユニバーサルをチョイスしています。 外観は、密度の高いガーネット。非常に濃い見た目です。 香りは、初手にラズベリー、ブラックチェリー、ブラックベリー、ブラックカラント…濃い果実の香りがギュッと詰まった印象です。 次いで、黒胡椒や沖縄のピパーチのような熟したビラジン系のスパイス、リコリス、土、アイアン、スミレ、オレンジピール、そしてベーコンやシガー。 非常に複雑で奥行きのある重層的な香りです♪ 口に含むと、とてもキメの細かい柔らかでなめらかな口当たり。 酸とタンニンのレベルは、液体の濃さの割には穏当で、ピュアで分厚い果実味と痺れるような旨みが口中を支配します。 これは美味い!めちゃくちゃ美味いです‼︎ 濃くて軽やかでしなやかでエロティックな、実に蠱惑的な味わい。 ラズベリーとチェリーを濃縮させたような緻密な果実感と、錆びた鉄のフレーバーを微かに帯びたメタリックなミネラル感、隠し味のような肉のニュアンス、スモーキーさを持った甘いスパイシーさが織りなす味わいは、美しい数式のように、複雑にしてシンプル、重厚にしてエレガントです。 このような、モーレツな強度と繊細さが両立するワインは、そうそう見つかるものではありませんが、このあたり、10%のヴィオニエが効いているような気もします。 アントヒルには、シラー100%の「キャンベル・ランチ」というシングル・ヴィンヤード産のシラーもありますので、いずれ飲み比べてみたいものです。 濃いソースのポークにも、薄く上品な仕上がりのラタトゥイユにも、なんの矛盾もなくピタリと合わせてくるフードフレンドリーな性格もありながら、単独で飲んでいると、グラスを凝視しその世界に没頭せざるを得ない、緻密で卓越した「鑑賞レベル」のクオリティを感じます。 娘氏が飲んだ瞬間に「私もシラーがわかるようになったわ」ともらすほど典型的な「わかりやすさ」のあるシラーではありますが、個人的には、「シラー(ズ)っぽさってなんだっけ?」と熟考を迫られる「難解さ」も併せ持ったワインだと思いました。 ブラヴォー!
2022/07/23
山本会、プロやスーパーアマの方々とブラインドのワイン会。 ピアット・デル・ベオーネにて。 カリフォルニア、シラー、冷涼惑のあるシラー。
2018/04/13
(2015)
更にハシゴしてみたりして。あー、これ前にも飲んだけど、それほどでもない。
2017/02/07
(2014)
2016/03/05